ブログ・SNSと業務改革
非公開で活動を行っていたEGM-WG(社内ブログ・SNS等運用課題検討WG)主催の
セミナーを開催します。
EGMとはEmployee Generated Mediaの略で、SNSやブログといったツール主体ではなく
社員中心で作り上げていくメディアを対象として、NEC、NTT,NTTデータ、日立、富士通、
ジョンソンアンドジョンソンなどのSNS・ブログ関係者の方々がプレゼンとパネルを行います。
集大成的な内容になりますので、ぜひ、ご参加をお願いします。
【EGM/社員が作る企業内の新しいメディアがイノベーションを起こす】
-社内SNS活性化に成功した企業では、今、何が起こっているのか-
【日時】2008年3月11日(火) 13:30開場 13:50開始 17:00終了
【会場】泉ガーデンコンファレンスセンター
東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー7F
南北線六本木一丁目駅直結、日比谷線神谷町駅より徒歩6分
地図:http://www.sumitomo-rd.co.jp/izumig_cc/access.html
【定員】100名(先着順)
【費用】無料(事前登録制)
【申込】http://www.ennetforum.org/meeting_200803.html
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■ プログラム
13:30 受付開始
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13:50-14:20 基調講演(30分)
企業内の「群衆の叡智」活用とオープンイノベーション
EGM-WG主査/日本電気株式会社 企業ソリューション企画本部
兼 サービスプラットフォーム研究所 福岡 秀幸氏
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14:20-14:45 テーマプレゼン1 (25分 質疑応答を含む)
活性化後の社内SNSで起きていること
~NTTデータ社内SNS『Nexti』の実例をもとに
株式会社NTTデータ ビジネスイノベーション本部 中沢 剛氏
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14:45-15:10 テーマプレゼン2 (25分 質疑応答を含む)
IT音痴の組織で機能する企業内メディアの役割
~何のためにやるのか?~
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
エチコン マーケティング部 戸上 浩昭氏
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15:10-15:35 テーマプレゼン3 (25分 質疑応答を含む)
組織の壁を越えた人的ネットワークの拡大と創発的創造基盤の構築
株式会社日立コンサルティング アナリスト 枝松 利幸氏
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15:35-15:45(休憩)
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15:45-17:00 ディスカッション(75分)「社内は変わる/こう変える」
■モデレータ:
EGM-WG主査/日本電気株式会社 企業ソリューション企画本部
兼 サービスプラットフォーム研究所 福岡 秀幸氏
■パネリスト:(氏名五十音順)
日本電信電話株式会社 研究企画部門
コミュニティ推進担当 池内 哲之氏
株式会社日立コンサルティング アナリスト 枝松 利幸氏
iUG(INTRA BLOG/SNS USERS GROUP) 事務局
/サイボウズ株式会社 丹野 瑞紀氏
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
エチコン マーケティング部 戸上 浩昭氏
株式会社NTTデータ ビジネスイノベーション本部 中沢 剛氏
株式会社富士通総研 経済研究所 主任研究員 浜屋 敏 氏
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ブログ・SNSと業務改革
以前、書きました社内ブログ・SNS運用課題検討WGにつきましては、
もうしばらくしたら成果について御報告できるかと思います。
http://www.ennetforum.org/blog/toyama/sns/post_20.html
さて、別のSNSで、社内SNSに「失敗」について書き込ませるにはどうするか
という話題を書き込んだところ、「教訓として書き込ませる」「武勇伝として
自慢話っぽく書かせる」といったレスが付きました。
やはり「失敗」を書くのはネガティブということでしょうか。
しかし「他人の失敗は蜜の味」。だから、みんな読みたがると思うんですね。
私が考えた社内ブログ・SNSを活用した失敗事例アップ促進案ですが、
1.最初に失敗した人(失敗を書き込んだ人)は許す
2.同じ失敗をした人(既に書き込まれている失敗を繰り返した人)は叱る
3.失敗を隠したらめちゃくちゃ叱る
というルールを作ると、最初に失敗した人は許されるから書き込むし、
他の人は、既に書き込まれた失敗と同じ失敗をしないよう社内ブログ・SNSを
読むから、失敗情報も共有される、と考えました。
同じ失敗をした人も書き込みを義務付ければ、失敗ランキングができるかも
しれませんね。

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ブログ・SNSと業務改革
言語相対性仮説と呼ばれている仮説がありまして、これは「言語」と「思考」は
密接に結びついているという考え方ですね。私たちがものを考えるときは
日本語で考えますが、アメリカ人は英語で考えているので、言語の違いにより
考え方にも影響を与えるのでは、というものです。
仮説には「言語がなければ思考もなし」という強い仮説もあるそうですが、
さすがにそこまではどうかと思います。

さて、ブログ・SNSを書くということは、自分の考えを言語化しているわけですから、
これはブログ・SNS上でモノを考えているのと同じかもしれません。
実際、書いているうちに、自分の考えが整理されてくるような気がします。
社内ブログ・SNSを導入して社員が利用していくと、社員のアイデア(というか思考)
がスムーズに進んで、より高い成果が得られるかもしれませんね。

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ブログ・SNSと業務改革
8月2日の研究会の方はお申し込みいただけましたでしょうか。
社内ブログ・SNS等業務改革研究会の御案内
さて、実は、以前からこのブログのシステムを別の製品に移行したいと考えています。
プロ指向の製品なのか、ブログを書くのに手間がかかるんですね。サーバエラーも多いし。
しかし、社内のシステム担当者に聞くと、「コンテンツは移せませんよ」と言われ、
全部入れなおす手間を考えると、気力が失せて、断念。

社内ブログ・SNSは仕事に利用しているものですから、良いシステムが出てきたら
企業としてはそちらに移行するのが当然ですよね。
もちろん、入れてもらったブログベンダとしては移行が困難な方がうれしいとは思いますが、
結果的に社内ブログ・SNSの市場を縮小してしまう可能性もあると思われます。
ぜひ、コンテンツの移行を容易にする仕組みを期待します。
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ブログ・SNSと業務改革
自分のことを語る場合、「ボクの英語はまあまあかな」というのは自分の
感じ方によりますので「主観的」ですが、「ボクのTOEICの点数は最高○○点でね」
というのは、誰から見てもその通りですから「客観的」ですね。

(クリックで続きを表示)
同様に「ボクはこんな対処法でトラブルを解決しました」というのは主観的ですが、
たくさんの事例を集め、「このようなトラブルにはこのような対処法が効果的」と
一般的にいえるようになれば、客観的なノウハウになります。
社内ブログ・SNSは、社員の主観的な体験を蓄積するのに向いています。
これに対し、客観的な(一般化された)ノウハウについては、
Wikiに蓄積するのが向いているのではないでしょうか。

次回の研究会では、社内ブログ・SNSとWikiの連携などについても着目してみたい
と考えています。
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ブログ・SNSと業務改革
enNetforumは、Business Blog & SNS World 07 (IDGジャパン主催)を後援するとともに、
以下のパネルディスカッションを行います。NEC「イノベーションカフェ」、NTTデータ「Nexti」、
富士通「知創空間」の関係者が集まって座談会というのは今まで無かったのでは。
ちょっと緊張します。
記
日本最大級の社内ブログ先進ユーザ座談会 -社内ブログ・SNS導入の留意点-
日時:2007年5月31日17:00-17:45 場所:東京ビッグサイト
登録URL:http://www.idg.co.jp/expo/bbsns/index.html
パネラ:
日本電気株式会社企業ソリューション企画本部エキスパート
兼サービスプラットフォーム研究所 福岡 秀幸氏
株式会社NTTデータビジネスイノベーション本部
ECソリューションビジネスユニット 中沢 剛氏
株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ
Web基盤サービス事業部 事業部長 川田 博臣氏
進行:enNetforum事務局(株式会社IRIユビテック)遠山 真
以上
会場は250名入るそうですが、もうすぐ一杯になるかもしれません。
事前登録すれば入場料5000円がタダになるそうです。
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ブログ・SNSと業務改革
社内ブログ・SNSに関しては、導入したのはいいけれども、発言者が少ない、盛り上がらない、
盛り上がってはいるが成果が見えない、といった問題が多いと思います。
また、導入を検討している企業にとっても、Webページ上の情報やベンダの説明では、
良いことばかり書かれていて、「本当かな?」、「ウチの会社にも合うのかな?」と、
疑問ももたれることも多いと思われます。

(クリックすると続きを表示)
これに対し、enNetforumではWGを設置して、先進的な社内ブログ・SNSのユーザ企業に
ご参加いただき、問題点や課題、その解決策や事例について整理・分析したいと考えています。
当初は今までenNetforumの研究会にご参加いただいた方などを中心に小規模で進め、
徐々に、メンバーも増やしていきたいと考えています。経過については、近日中に
アナウンスしたいと思います。
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ブログ・SNSと業務改革
次回は、Wikiの企業活用に関して特集したいと思います。
近々、広報を開始したいと思うのですが、なかなか企画が進まず、あせっています。
さて、先日、iUGさんの研究会に参加してきました。結果がアップされていますが、
なかなか熱気があって楽しかったですね。
http://iug.typepad.jp/blog/2007/01/5sns_597b.html
また、前回の研究会で講演をいただいたNTTデータ 竹倉さんがNET&COMでSNSの講演を
されるとのことで御紹介しようと思っていたのですが、サボっている間に満席に。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/netcom/forum/N4.shtml#01
最近、企業のブログ・SNSの活用は、もはや常識レベルになっているのかもしれませんね。
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ブログ・SNSと業務改革
何にせよ、目的がない仕事はありえないと思います。しかし、目的を示すかどうかは別ですね。
事前に目的を示すと、目的が達成されないこともありますので。
先生が生徒たちに生き物を育てさせたりしますが、いつの時代も子供たちは「めんどくせー」
「手が汚れるよ」とか文句いうんでしょうか。そうは言っても、育てているうちに「命の大切さ」や
「協力することの大切さ」を知るんでしょうね。でも、最も大切なことは、それらを自分で発見する
ことではないでしょうか。

先生が「命の大切さを知るために生き物を育てましょう!」等、事前に目的を示したら、子供たちは
「そんなの分かってるよ!」とか「余計なお世話!」と反感をもってしまい、学べないのではと懸念
されますね。
社内ブログ・SNSも同様で、社長が「キミ、社内の人間関係狭いからブログやりなさい」とか、
「社内ブログに知識やノウハウを蓄積しなさい」とか目的を示してしまうと、かえって成果が
得られないのではないでしょうか。

社内ブログ・SNSについては、「流行っているようだから入れてみたよ。雑談は控えめにね。」と
敢えて目的を示さずに使わせるという戦略が良いかもしれませんね。
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ブログ・SNSと業務改革
吉川さんのブログからトラックバックをいただきました。
http://blogs.itmedia.co.jp/knowledge/2006/12/post_abb6.html
概要としては、
・先日の研究会で口々に「参加率アップ」を挙げていたが、組織の中には「フリーライダー
(組織に貢献しないで給料をもらっている人)」が存在するので、社内ブログ・SNSへの
参加率を高めるにも限界がある。
・また、フリーライダーの存在は、コミュニケーションや情報共有とはまったく別の問題で
あるので、参加しない責任を運営側が負うものではない。
という趣旨かと理解しています。
個人的には全く逆を考えています。
確かに組織の中にはフリーライダーがいると思いますが・・・その人は、組織に貢献しないなら
いつも何をしているんでしょう? 何もしないで座ってる? 寝てる?
たぶん、普段は、社外Web見たり、チャットしたりしているのではないでしょうか。ということは、
社内ブログ・SNSを立ち上げたら、真っ先に利用する可能性があると考えています。
雑談が中心かもしれませんが、社内コミュニケーションの媒体とはなりえますし、
何の貢献もしないよりは良いかと。

むしろ、問題は・・・
「組織への貢献度が高い人」ですね。アンケートでも、忙しくて社内ブログ・SNSを利用する時間が
ないという人がかなりいました。
また、PCが苦手な経営層、そもそも社内ブログ・SNSが導入されたことを知らない社員なども、
参加率を下げる原因になりますね。

この人たちの利用率をいかに上げるかが課題と考えています。
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ブログ・SNSと業務改革
最近、Lingerというチャットシステムが公開されました。http://www.lingr.com/
開発者は、CNETのブログでも有名な江島健太郎(kenn)さんですね。
ご本人が登場するチャット部屋:http://www.lingr.com/room/f6PJ2pCpzTi
kennさんのブログ(CNET):http://blog.japan.cnet.com/kenn/
このチャットシステムの特長は、ログがアーカイブとして利用できること。
チャットを上にスクロールし、「Read messages from the archives...」をクリックすると最近のログが、
このログ画面の右上のカレンダーをクリックすると、その日のログが見られます。
画像やYouTubeなども簡単に貼り付けられますね。
以前も書きましたが、社内でイノベーションを生むシステムの要件として、以下が挙げられます。
・画像なども自由に扱える
・過去の会話の経緯を、時系列的に見られる
・現在の会話を傍観者が、自由に見られる
・傍観者が、好きなタイミングで会話に参入できる など

知らない社員も自由に参加できる、アイデアを交換できる、そしてそのログを活用できる環境が
従来は存在し得なかった関係やコミュニケーションを生み出す源泉となると期待されますね。
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ブログ・SNSと業務改革
梅田さんのブログに、毎日新聞火曜日夕刊コラムに書かれた、福沢諭吉を例にとった
情報発信のあり方の記事が紹介されてています。受け手を意識した情報発信が重要と
いうことですね。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20061025
しかし、野村一夫さんの「社会学感覚」では、マクウェールの言葉を引用して、
「コミュニケーションの意味を決定するのは本質的に「受け手の反応」であること。
その点で「受け手」はコミュニケーションの「始発者」(initiator)でもあるのだ。」
と書かれています。
http://www.socius.jp/lec/10.html

どんなに受け手を意識した「情報」を発信しても、受け手が積極的に受け取らなければ
コミュニケーションは始まらず、「ノイズのばら撒き」になってしまいますね。
社内ブログ・SNSにおいても、もちろん、受け手を考えた情報発信は重要ですし、情報発信が
なければ何も始まりません。
しかし、読者が優れた受け手になること、コメントや引用・トラックバックにより、
積極的にコミュニケーションを生み出すことも、また重要と考えています。

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ブログ・SNSと業務改革
前回は、グループウェアや社内ブログ・SNSを、「集約的」なシステムと
「発展的」なシステムに分類しましたが、今回は、コミュニケーションについて
分類してみました。
電子メールやインスタントメッセージ等のシステムは、誰かに連絡したり、
書類を送るなど、「個々の目的達成」に最適と考えられます。

これに対し、社内ブログ・SNSやメーリングリスト等のシステムは、たくさんの社員
の間で想いや情報を共有したり、今まで知らなかった社員や情報を巻き込むという、
既存の組織や人間関係といった「枠を越えた展開」に最適と考えられます。

これゆえ、社内ブログ・SNSのようなシステムを運用する際、「利用範囲は部署内のみ」、
「既存の担当業務と異なるトピックは禁止」など、杓子定規な対応は、社内ブログ・SNS
の効果を失わせてしまいます。
とはいえ、効果がはっきり見えないのに「雑談OK!」というわけにもいかないでしょうから、
まずは効果を数値化することが重要です。近々、社内ブログ・SNSに関するアンケート調査
を行いたいと考えています。
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ブログ・SNSと業務改革
社内ブログ・SNSとグループウェアはどのような関係にあるのでしょうか。
グループウェアと融合すべきでしょうか、部分的に取り込むべきでしょうか。
事務局で検討してみました。
下表は社内ブログ・SNSとグループウェアの特性比較です。
オライリーさんのWeb2.0/Web2.0比較表をマネています。

上表より、両者は性格が異なる要素がかなりあることが分かります。
両システムを融合しても、効果は低いかもしれません。
業務支援システムを上表の性格を基に分類した図を以下に示します。

上の領域のシステムはデータを集約し、業務を効率化する方向に、下の領域のシステムは
アイデアや人間関係を展開し、イノベーションを起こす方向に働くシステムと考えています。
恐らく、現在の業務の改善ばかり考えたり、その業務に関する情報しかチェックしていないと、
業務効率化は進みますが、イノベーションは怒らないと想定されます。それは、プラスにせよ、
マイナスにせよ、業務を大きく軌道変更させる「力」が働かないからですね。

しかし、ブログやSNS、メーリングリストなどでは、社内の知らない人が予想もしなかった
レスポンスを返す可能性があります。そこで生じる人の繋がりや思いもよらぬ情報が「外乱」
となり、ワークスタイルを全く異なったフェーズにシフトする可能性があると期待しています。
(良い方向ばかりとは限りませんが)

社内ブログ・SNSとグループウェアを独立・連携したシステムとしてデザインするとともに、
「両者が揃わなければ企業のイノベーションは起きない!」と、ユーザ企業の経営層に
アピールできると良いと思います。次回の研究会では、このような検討成果の公表も
行いたいと考えています。
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ブログ・SNSと業務改革
前回研究会の結果のアップが遅れていて申し訳ありません。
講師の方々のご意見をすべて確認でき次第、アップする予定です。
さて、以前書いたように「Web2.0」とは、誰でもインターネットやWebを利用できるように
なった環境変化によって生じた改革的な潮流と考えられます。そのような環境においても
なお、インターネットやWebを利用できない人々に対し、政府は「デジタルデバイド対策」と
いっていますが、企業に限っていえば、もはやその問題は小さいと思われます。
むしろ、問題は「嗜好のデジタルデバイド」と思います。

メールやWebくらい使えるけど、「人間、顔を見て話さなければ、肝心なことは通じん!」
とお考えの方は少なくないと思います。「ネットが使えれば、会議なんて不要!」という方も
少なくないと思います。
これは、政府がいう「デジタルデバイド」とは異なる、「嗜好」や「性格」に基づいた差であり、
どちらが正しいとか、上図の真ん中に寄せようということは難しいと思われます。
しかし、上司の嗜好によって、「会議ばっかり」とか、「連絡は全部ネット」になるのも
どうかと思われます。
情報技術は、
「各地のメンバーと会議をしたい」=>「Web会議システム!」
「この書類を急いで地方事務所に届けたい」=>「電子メール添付!」
というように業務を改善してきましたが、上記のようなワークスタイルに対する「嗜好」の差
を埋めることはできるのでしょうか。社内ブログ・SNSは何らの可能性を秘めているのではと
現在、検討しているところです。
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ブログ・SNSと業務改革
石井淳蔵さんの「マーケティングの神話」に興味深い話が載っています。
「静御前」というヒット商品の静かな洗濯機、、ユーザニーズを反映した商品と思われがちですが
実はユーザにとって「静かな洗濯機」というのは重要な課題として挙がっていなかったそうです。
著者は、ユーザは洗濯機はうるさいのが当たり前と思って使ってるので、ニーズを聞いても
「静かな洗濯機」が上位に上がらなかったのではないかと推察されています。
ユーザニーズを聞いて商品を開発しても、実際には買ってくれないという話はよく聞きます。
「あったら良い」と「なければ困る」の差は大きく、これだけ商品やサービスが充実した現在、
「なければ困る」というニーズは掘りつくされ、あってもユーザ自身が気がついていないのでしょう。
本書では、ユーザニーズを掘り起こす際に、聞き手が誘導したり、「なぜ」を連発するのは良くない
と書かれています。「こういのが好き」という答に対して、「なぜですか?」と聞かれても困りますね。
むしろ、企画側の組織におけるコミュニケーションが重要であり、ちょっとしたユーザの言葉や
気になったことを組織内でうまく共有し、繋ぎ合わせて、隠れた命題を導き出すことが重要と
されています。
最近ではコールセンターでの顧客の声から情報を抽出するシステムが普及していますが、
スタッフが気になった顧客のひと言を拾い上げ、社内ブログ・SNSの中に放り込み、みんなで
顧客の潜在的ニーズの想定を行っていくことは有効かもしれません。

会議など、決められた時間内のリアルタイムコミュニケーションは、ブレインストーミング的に
アイデア出し合ったり、短い時間で物事を決めるのには適していますが、会議が終わると
検討も終わってしまったり、後でアイデアを思いつくことも少なくありません。
社内ブログ・SNSは、投稿同士を自在にリンクできる断続的コミュニケーションシステムであり、
誰かが放り込んだ切片(ヒントやアイデア)に対し、別の誰かが新たに切片を持ち込んだり、
以前、放り込まれた切片を思い出してリンクしていき、ユーザの心の底に隠れた命題を想定して
いくことができそうです。

※「即時性」については、「即時」の場合、「リアルタイムで話せる」という正の特性と「相手が
捉まらないと話せない」という負の特性を併せ持つため、○×表記をしていません。
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ブログ・SNSと業務改革
enNetforumセミナーにご参加いただいた皆様、有難うございました。
また、事務局の不手際、申し訳ありませんでした。結果に関しては、後日、
ブログに載せたいと思います。
さて、朝、食事をしながらテレビを見ていると、ついついチャネルを変えてしまうのですが、
こういう行為をザッピング(Zapping)というそうです。ゲームや映画でも、頻繁に異なる
登場人物の視点に切り替わる手法をザッピングと呼んでいますね。
ブログもある意味でザッピング的なメディアだと思います。様々な人の日記を次々に
切り替えて読んでいくことにより、ある話題に対して、異なる人たちの視点からの
意見を知ることができますね。「こんな考え方もあるのか」と思うことも多いです。

しかし中には、色々なブログをザッピングしてコメントしているブログもあります。
このようなザッピング系のブログは、自分でブログを回らないで済む分、
楽でいいですね。

社内ブログの場合、社員の誰かがザッピング系ブログを書いてくれれば、情報共有に有効と
考えられます。例えば、関連する新技術に対する内部・外部の人の見方を整理してもらえれば、
それぞれの社員が個別に情報収集する場合と比較して、業務効率化が図られますね。
ここで重要な点は、個々の社員や外部有識者の意見を並列に見ることができることだと思います。
個人の価値感の多様性を毎日々続けることにより、多様な価値感を持つユーザの視点でものを
考えることにも役立つのではないでしょうか。
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ブログ・SNSと業務改革
先日の「創発」と社内ブログに関して、簡単な例を考えてみました。
興味がある日記を読んだときの基本的な行動ルールを定めるとします。
例えば、ルールを以下のように定めた場合の各々のケースを想定してみます。
ルールA 特に、なにもしない
ルールB 興味がある日記には、コメントをする
ルールC 興味がある日記は、引用し、トラックバックを送る
ルールD 興味がある日記は、引用せずに、新しく日記を書く
さてここで、Aさんが日記を書き、Bさん、Cさんが興味を持った場合について
シミュレーションしてみます。

1.ルールA:「特に、なにもしない」
これでは、Aさんの読者でない人には伝わらないし、Aさんも書く気がなくなりますね。
2.ルールB:「興味がある日記には、コメントをする」
Aさんの読者は、この日記が人気があると判断し、じっくり読もうと思うのではないでしょうか。
Aさんもうれしいと思いますが、Aさんの読者でない人に伝わらない状況は変わりませんね。
3.ルールC:「 興味がある日記は、引用し、トラックバックを送る」
ブロゴスフィアが最大の状態です。誰かのブログの読者であれば、この話題を発見できますし、
Aさんの読者でない人も、リンクを辿ってオリジナルであるAさんの日記を読めますね。
4.ルールD:「興味がある日記は、引用せずに、新しく日記を書く」
誰かの読者であればこの話題を発見できますが、相互リンクがないので、複数のブログの読者でないと
この話題が旬なのかわからず、日記同士の関連も見出せないと思われます。
なお、興味が無い記事にも必要以上にコメントしたり、引用・トラックバックを行うと、
読者としても、何が旬なのかわからなくなりますね。
初心者にやる気をもってもらうとか、お付き合いとか、ほどほどが良いのかもしれません。
単純に、
・興味がある日記は、できるかぎり引用して日記を書き、トラックバックを送る。
・時間がない場合には、コメントだけでも付ける。
・興味がない日記への対応とは、メリハリをつける。
というルールを個々のブロガーが持つだけでも、ブロゴスフィアという組織化された性質が発生し、
読者にメリットがある効果が発揮されると期待されますね。
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ブログ・SNSと業務改革
iUGさんのSNS(http://iug.typepad.jp/)で書いた内容ですが、こちらでも。
「創発」というのは、はてなでは「部分の性質の単純な総和にとどまらない
性質が、部分が組織化することによって発生すること。」とあります。
女王アリが命令するわけでもないのに働きアリが効率的にエサを集めたり、
鳥がきれいな群れをなして飛んでいるのは、実は個々のアリや鳥が
いくつかの単純なルールにしたがって無意識に行動している結果だそうです。
アリの話は、アクセンチュアの方のこの記事、
http://www.atmarkit.co.jp/im/cpm/serial/emer02/emer02b.html
創発をマネジメントに利用した事例は、同じ方のこの記事が面白いですね。
http://www.atmarkit.co.jp/farc/rensai2/emer01/emer01a.html
「創発」をブログで考えると、以前、紹介したブロゴスフィアですが、
http://www.ennetforum.org/blog/toyama/web20/web20_1.html
ブロガーが、
・いま一番興味がある分野の日記を書く
・いま一番興味がある分野の日記にコメントを付ける
・いま一番興味がある分野の日記を引用し、トラックバックを送る
という単純なルールを守れば、ブログ同士のリンクによりブロゴスフィア(話題の塊)が
大きくなります。
すると、初めて立ち寄った人がブログをながめても、玉石混淆の情報の中から
いま一番、旬の話題を簡単に見つけることができます。
これは「創発」といえるのではないでしょうか。

しかし、それぞれのブロガーが「自分がオリジナル」と主張したくて、
他人の日記を引用せずに日記を書くと、相互リンクのないバラバラな日記が
乱立することになり、ブロゴスフィアはできませんね。
上記の3つのルールを守るだけでも、効果がありそうです。

さて、アリと鳥ですが、行動は似ているものの、その効果は異なります。
鳥の群れの方は、危険を早く察知したり、先頭の鳥が風除けになって、
効率的に長距離を飛行するというように、群れに参加している鳥が直接、
恩恵を受けるものです。人間では、コミュニティの助け合いに例えられますね。
これに対し、アリの「創発」は、女王アリを頂点とする組織に最適な結果を
もたらすもので、会社のために働く社員に似てますね。
経営者がいくつかのルールを社員に提示し、「これさえ守れば、社内ブログに
何を書いても良い」と言う。社員はルールの意味がよく分からないが、
とにかく守って社内ブログを利用していたら、気づかないうちに会社の利益が
上がっていた、という「創発」効果は実現できないでしょうか。
なお、富士通総研さんのWebページで、「ブログ・SNSの創発的特性と組織への
インパクト」というレポートが公開されてます。
http://www.fri.fujitsu.com/jp/modules/report/list_04.php?list_id=10634
上記の意味での創発とは、少し違うようですが、参考となるデータが満載です。
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ブログ・SNSと業務改革
ブログやSNSで、何か意見や考えを書き込むと、「こういう説もあるよ」
「この本、読んでみたら?」といったコメントをいただくことがあります。
たくさんの人の目で見てもらうことにより、自分ではよく知ってるつもりだった
ことについて、実は「知らなかった」と知ることは、大切と思います。

社内ブログであれば、他の社員も読んでいますから、みんなが当たり前と
信じている誤りを修正するのにも、有用ではないでしょうか。
それを「恥をかいた」、「もう投稿するのをやめよう」と思ってしまうと逆効果ですね。
コメント側も、「こんなことも知らないのか」みたいに責めたりせず、
「ひとつ勉強になったね」と、前向きに評価することが大切と思います。
ところで、社内ブログの内容はいつまで残るのでしょうか。
20年前、新入社員時代に恥をかいたログがそのまま残ってると、
ちょっと恥ずかしいですね。

初心に帰る意味では大切ですから、古いログは自分だけ見られるようにする
などの工夫が必要かもしれません。
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ブログ・SNSと業務改革
哲学者の方々は、人間の欲望は動物と比べて複雑と言います。
確かに「お腹が一杯になったら満足」という動物とは違いますね。
-人間の欲望は複雑-

社内ブログについても、そのままではやる気のない社員も、
人気ブログを書いている人を見て、「人気ブログを持ってて羨ましい」
と他の社員に思われたくて、ブログを始めるかもしれません。

社内ブログのインセンティブは、報酬や評価より、もっと「人間の欲望」
をうまくコントロールすることで高められるかもしれませんね。
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ブログ・SNSと業務改革
ソニーミュージックの洋楽サイトをよく利用しているのですが、
ここでは、ブログや掲示板を利用して顧客とのコミュニケーション
を図っています。
トップページ
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/
掲示板(BBS)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/bbs/index.html
ブログ
http://ameblo.jp/high-hopes/
このサイトでは、古い洋楽の再発を中心としており、最近では紙ジャケCD
(レコードのような紙のジャケットを再現したCD)の企画が人気ですね。
掲示板で、ユーザの声を聞いて企画を立てたり、質問や問題対応を行い、
ブログの方では、企画の進行に関して、生の情報を発信しています。
ここは「管理人」と名乗る方が、大変な苦労をして運用されています。
掲示板ではユーザの書き込みに対して一件、一件、返事をされていますし、
ブログでも、「ライフワーク」として頑張っている様子が伺えます。

以前、よく地域情報システムの事例をヒアリングに行ったのですが、
「役所の○○さんが・・・」「商店街の○○さんが・・・」というように
個人が支えているケースが多く、システムだけ他地域に移植しても、
機能しない例がほとんどでした。
社内ブログに関しては、各社に「スーパーブロガー」がいなくても
活性化するような手法が必要ですね。
投稿者 事務局 遠山 : | トラックバック
ブログ・SNSと業務改革
ZDNetで面白い記事がありました。
「IT専門家の告白--わたしが仕事で犯した9つの過ち」
http://japan.zdnet.com/sp/feature/techrepublic/story/0,2000067060,20179687,00.htm
米国のITの専門家が自らの失敗談を語った記事で、大変、参考になりますね。
でも、日本人では、なかなか正直に失敗談を語ることは難しいのではないでしょうか。
昔、読んだ「菊と刀」(ベネディクト著)の中で、西洋は「罪の文化」、日本は「恥の文化」
という表現がありました。日本人の行動は「他人からどう思われるか」に基づいている
という見方ですね。

社内で仕事上の失敗を語るような「恥をさらす」行為は馴染みにくいでしょうし、
同様に、謙虚を美徳とする日本人にとって、成功談を語ることは「自慢話」と
受け取られるのでは、と躊躇する人も多いと思われます。
社内の業務ノウハウを共有するためには、まず日本的な文化も変える必要が
ありそうです。とはいえ、若手社員が成功談ばかり書いたり、重要な失敗談を
臆面もなく書くようでは、それはそれで問題になりそうですが。
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ブログ・SNSと業務改革
社内ブログとメールの違いの一つとして「可視化」が挙げられます。
言葉では伝えにくい「想い」や「印象」を可視化することにより、
より相手に伝えやすくなると期待されます。
例えば、下図ですが、

同じ3分でも、デジタルとアナログでは相手に与える印象が異なりますね。
特に画像は目に入りやすいので、うまくイラストを使い分けることにより、
相手を急がせたり、落ち着かせることができるかもしれません。
「可視化」が容易な社内ブログでは、相手の現在の状況や先入観など、
広義な意味での「コンテキスト(文脈)」に配慮したメッセージ発信が
容易ですので、効果的なメッセージ発信ツールとして期待されますね。
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ブログ・SNSと業務改革
ここで会場から、「福岡氏の前回の講演で、社内ブログやSNSは社内の階層を
無くす可能性があるため、抵抗勢力があるという話があったが、Web2.0も同様に
社内に矛盾を抱える可能性があるのではないか。」という質問がありました。
これに対し、福岡パネラは、「社内の抵抗勢力と思っていた人たちと話を
してみたら、彼らも行き詰まっており、ボトムアップで使われていくシステム
を導入したいと考えていた。従来のように情報システムを上から使わせよう
とする方法は無理があるという認識が生じている。」と回答されています。
正に情報システム部は、情報システム部2.0になることを差し迫られている状況
であり、Web2.0は知らなくても課題を認識されている方々も増えているのでは
ないでしょうか。
次に、福岡パネラから、マズローの「五段階の欲求」について説明がありました。
「人間には『五段階の欲求』があり、低いレベルの欲求が満たされないと上の
段階の欲求が起こらないという説であるが、実はマズローは第六段階
「コミュニティ発展の欲求」があると考えていたと言われている。」

「アメリカでは、オープンソース等のコミュニティへの貢献を認めないと優秀な
技術者が離れていってしまうため、企業がそのような活動を評価する方向にある。
日本では、社員の評価制度が変わる方が先か、世代が変わる方が先か。」
SOAやSaaS、オープンソースの一般化により、企業の情報システム部がマッシュ
アッパーになるためには、その能力を持った優秀な技術者を確保する必要が
ありますので、社員の評価制度の改革は必須かもしれません。
最後に、各パネラより、ひと言、いただいています。
「Web2.0は概念であり、今後、インターネットはどうなっていくか、を考えていく
ことが重要。(篠田パネラ)」
「主導する人たちが、ポジティブな視点から入ることが重要。(内藤パネラ)」
「Web3.0、Web4.0と、使っている人の経験の蓄積により発展していくと期待される。
これからも社内のイントラ上で経験知を溜め、enNetforumのブログでも公開して
いきたい。(福岡パネラ)」
今回は、座談会ということで、ざっくばらんな進行をしていますが、多くの収穫が
あったと考えています。特に、ブログとWeb2.0の関係、導入や活用に関する留意点、
さらには、企業の情報システム部の今後のあり方については、重要な意見が出たと
考えております。
enNetforumでは、今後も、このような話題について、検討を行っていきたいと考えて
おります。皆様のコメントをお待ちしております。
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ブログ・SNSと業務改革
Web2.0の重要な影響として、福岡パネラより、マッシュアップに関して、
「SOAが進めばエンドユーザが自由に機能を探してマッシュアップすることで
情報システムを構築できるし、SaaSが進めばパッケージ販売・導入もなくなる。
大手SI企業はどのように対応するのか。」という発言がありました。
ここで事務局からもSaaSの例を示しました。何億もするような業務パッケージが、
Webブラウザさえあれば即時に利用でき、1ライセンス数千円で1名からでもOK、
しかも既存アプリとの連携も可能という、ロングテールで、マッシュアップ、
即体験可能という、まさにWeb2.0の世界でした。
業務パッケージ大手のSAPもSaaSに乗り出すようです。
これに対し、篠田パネラも「インフラの部分はハードウェアも含めて限りなく
ゼロに近づくのではないか。SI企業は新しいマーケティングの仕組みを考える
必要があるのではないか。」と発言しています。
しかし、現場の社員がインターネット上のWeb業務サービスを試用比較して、
自由に選べ、好きなようにカスタマイズして利用するようになると、
業務システムの導入・運用コスト、期間、リスクは大幅に減少しますが、
SI企業や情報システム部は本当に不要になってしまうのではないでしょうか。
ここで内藤パネラは、「APIの公開などに力を入れる企業は、社外の開発力
を活用する狙いもあるのではないか。Version開発当初からAPIを公開し、
世界中にいる利用者の力を利用して改善していく。マイクロソフトも
技術者のフォーラムを作って囲い込み、技術情報を提供するなど、
社外の技術者も巻き込んでいる。」と発言されています。
また、福岡パネラも、「囲い込む対象の外部の技術者の数は有限。
マッシュアップがうまくいっていないという情報もある。むしろ企業内部
において、組織の壁を越えた人材活用の方法として、マッシュアップの手法
を使えるのではないか。」という発言をされています。
すなわち、本当に、SOAやSaaSのようなWebアプリケーションやサービスが
きれいにマッシュアップされるためには、企業の情報システム部自体が
マッシュアッパーとなり、社外のSOA/SaaS事業者、Googleやマイクロソフト、
さらにオープンソースのコミュニティとも連携することが必須ということ
と思われます。

※SOA(サービス指向アーキテクチャ):業務処理を行う個々のソフトウェアを
「サービス」とみなし、複数の業務情報システムからその「サービス」を呼び出して
処理する情報システム構築手法。基本的には、Webサービスの技術基盤
(XML,SOAP等)を利用。
※SaaS(Software as a Service):従来のASPを拡張し、細かなカスタマイズや
既存アプリケーションとの連携を可能とした業務処理のWebサービス。
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ブログ・SNSと業務改革
座談会の報告の続きです。
社内ブログに関しては、福岡パネラより、「前回の研究会でも挙げられたが、
結果だけでなく、プロセスを共有することが重要。ストック型、フロー型
の情報システムがうまく連携していくことが重要。」という発言が出ました。
また、内藤パネラより、「ブログには、過去の自分の考えや方針が蓄積されており、
その変遷を見ることで、今まで自分がどのように対応してきたかを把握したり、
軌道修正に役立てたりできる。」という発言も出ています。
ブログでは過去の経緯も時系列的に記録されるため、ストック型の情報システム
としての期待も高いようです。ただし、ブログ・コンテンツの情報検索機能に
関してはまだまだ、という意見もありました。
ここで会場より、「情報をネットワーク上にアップすることが一般的になっているが、
ブログを書いているだけで時間を費やしてしまう人が出てこないか。」という質問が
ありました。
これに対し、福岡パネラより「雑談に走って仕事をしなくなるという不安はあったが、
衆人環視のためか、今のところ、問題は生じていない。むしろ、メール等と異なり、
コメントがうれしいなどのモチベーションがある。」との回答がありました。

内藤パネラより「集合知」のお話がありましたが(前回参照)、多数の同僚が
見ていることによりモラルが保たれるという効果もあるようです。
また、内藤パネラより、「ブログにはモチベーション・マネージメントの効果もある。
自分の意見を言える環境、それが上に伝わる環境で働くことは、業務効率を上げる
効果も期待できる。」という効果を挙げた上で、「ブログでも、誰もが自由に発言
できるシステムを導入するという「リスク」が生じる。オープンソースにしろ、
ブログにしろ、経営者が導入のリスクを認識し、承認することが必要。」という
発言が出ています。
ベンダ企業がブログの良い点だけでなく、問題点もきちんと提示し、経営者は
企業改革のためにリスクを敢えて受け入れる姿勢が重要ということでしょう。
企業における効果については、福岡パネラより、「権威ある人間が全てを決めるより
不特定多数の人が決める方が正しいことが多いと言う考え方がある。企業の中では、
信頼性が高い多数の人が集まるので、うまく機能するのではないか。ブログの運用
ルールを利用者で作成しようとしたところ、多数の参加者が集まり、すぐに制定する
ことができた。」という発言がありました。
ブログが電子メールのように社内に広がったとき、一定の信頼関係、価値観が
揃った人たちの参加により、オープンな世界とは違った効果が期待できそうです。
(次回につづく)
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ブログ・SNSと業務改革
今回は、講演いただいたドリコム内藤社長、IRI-CT篠田氏に、NEC福岡もパネラとして加わり、
「Web2.0と企業の変化」について、座談会を行いました。
今回は、ブログにて、報告を行いたいと考えております。

座談会の冒頭、福岡パネラによるプレゼンが行われ、「企業でWeb2.0の事業を行う
場合には、まず企業内の業務の中でWeb2.0を活用し、社員が体験することが必要。」
という発言がありました。

Web2.0はソフトウェアやサービスではなく概念であり、様々なWeb2.0的なものを体験する
ことで、初めて理解できるものと言えそうです。
また、社内ブログ推進の立場から、「企業に溜まったデータをどのように価値に変えて
いくが重要。現在、利用者500名を越えたソーシャルデータベースをどう活用するか。」
という課題も挙げられました。
閑散としていた社内ブログの活性化という目標を達しつつある現在、福岡パネラは
「成果の活用」という次の目標へと歩み出しているようです。
さらに、社内ではブログを中心としたマッシュアップの動きも見られ、「ブログは議論には
向かないと思われていたが、新着コメントをRSSにする機能を社内で開発したところ、
議論が活性化している。」ということでした。まさに、NECでは、ブログの導入および活性化
が社員にWeb2.0の体験をもたらしているようです。
ここで、Web2.0の提唱者であるティム・オライリー氏が挙げた「充実した利用体験
(Rich User Experience)」に話題が移っています。
内藤パネラからは、「ドリコムCMSでは、ユーザが書き込んだ内容を手軽にコンテンツ
として管理できる。マニュアルを見なくても使えるような分かりやすい操作性、ユーザ側
の初期作業がほとんど必要ない手軽さが大切。」という発言がありました。
※CMS:コンテンツ・マネジメント・システム。
また、篠田パネラからブログの構造について、「ブログの世界では、特定の話題を
中心とした『かたまり』が無数に存在する。それが『ブロゴスフィア(blogosphere)』
である。」という説明がされました。
これに対し、内藤パネラより、「社内の誰かが興味のある話題をブログに書くと、
他の社員の知恵がそこに集まってコンテンツができていく。ただし、雪だるまのように
大きくなるものもあれば、まったく転がらないものもあり、その取捨選択もまた、
社員の集合知と言える。」という発言がありました。
まさに、これがブログがただの日記ではなく、Web2.0の重要な要素である理由と言えそうです。

なお、福岡パネラより、「ブログは情報発散装置であり、議論が発散していくものである。」
という発言もありました。自然に意見がこぢんまりとまとまるシステムより、どんどん発散
していく中で、自分の答を探すシステムの方が確かに、Web2.0的かもしれません。
さらに、内藤パネラからは、「ブロゴスフィアの中だけでは答は出てこない。どこかの部分で
ブログスフィアをピックアップし、現実の世界と結びつけることが重要。」という発言が出て
います。社内ブログで出たアイデアや意見を実世界のビジネスに結びつけていくことにより、
現実的な解、すなわち企業としての成果が得られるのだと思われます。
(次回につづく)
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ブログ・SNSと業務改革
SNS、blog等研究会を立ち上げたきっかけについて書いてみます。
昨年、ある業界の企業数社の情報システム部にヒアリングを行いました。
質問は、「ITによる業務効率化として、何に期待しているか」です。
しかしその回答は、大企業、中堅、ベンチャー系とも、ネガティブなものでした。
○業務効率化はもういらない?
業務効率化にネガティブな理由の主なものは以下の通りでした。
(他の業界では、状況は違うかもしれません)
・「事務システムやグループウェア等、業務効率化のシステムは定番化している」
定番化しているから、大企業でも、ベンチャー企業でも整備済みなわけです。
IP電話など、新しいカテゴリーが出てくると皆さん飛びつきますが、
すぐに定番化されますし。
・「これ以上の業務効率化は社員が耐えられない」
不景気時に人員や部署を縮小し、景気回復傾向になっても、
人員の拡大に慎重なため、社員の方への負担は増加しています。

情報システムを導入して業務効率化するということは、
その分、社員にもっと高い密度で働け、ということですから、
これでは社員も耐えられませんね(私もそろそろ限界です)。
効率化された分、早く帰っても良いということならありがたいですが、
情報システムを導入すると、入力など必ず増える作業もありますし、
そんなやさしい経営者は少ないのでは。

これに対して、ヒアリング先の企業の方から出た情報システムへの期待は
「遊び心」や「楽しさ」でした。
これについては、次回、書きます。
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