2006年07月
ソニーミュージックの洋楽サイトをよく利用しているのですが、
ここでは、ブログや掲示板を利用して顧客とのコミュニケーション
を図っています。
トップページ
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/
掲示板(BBS)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/high-hopes/bbs/index.html
ブログ
http://ameblo.jp/high-hopes/
このサイトでは、古い洋楽の再発を中心としており、最近では紙ジャケCD
(レコードのような紙のジャケットを再現したCD)の企画が人気ですね。
掲示板で、ユーザの声を聞いて企画を立てたり、質問や問題対応を行い、
ブログの方では、企画の進行に関して、生の情報を発信しています。
ここは「管理人」と名乗る方が、大変な苦労をして運用されています。
掲示板ではユーザの書き込みに対して一件、一件、返事をされていますし、
ブログでも、「ライフワーク」として頑張っている様子が伺えます。

以前、よく地域情報システムの事例をヒアリングに行ったのですが、
「役所の○○さんが・・・」「商店街の○○さんが・・・」というように
個人が支えているケースが多く、システムだけ他地域に移植しても、
機能しない例がほとんどでした。
社内ブログに関しては、各社に「スーパーブロガー」がいなくても
活性化するような手法が必要ですね。
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2006年07月
ZDNetで面白い記事がありました。
「IT専門家の告白--わたしが仕事で犯した9つの過ち」
http://japan.zdnet.com/sp/feature/techrepublic/story/0,2000067060,20179687,00.htm
米国のITの専門家が自らの失敗談を語った記事で、大変、参考になりますね。
でも、日本人では、なかなか正直に失敗談を語ることは難しいのではないでしょうか。
昔、読んだ「菊と刀」(ベネディクト著)の中で、西洋は「罪の文化」、日本は「恥の文化」
という表現がありました。日本人の行動は「他人からどう思われるか」に基づいている
という見方ですね。

社内で仕事上の失敗を語るような「恥をさらす」行為は馴染みにくいでしょうし、
同様に、謙虚を美徳とする日本人にとって、成功談を語ることは「自慢話」と
受け取られるのでは、と躊躇する人も多いと思われます。
社内の業務ノウハウを共有するためには、まず日本的な文化も変える必要が
ありそうです。とはいえ、若手社員が成功談ばかり書いたり、重要な失敗談を
臆面もなく書くようでは、それはそれで問題になりそうですが。
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2006年07月
先日の土曜日、以前、enNetforum研究会にも参加いただいた
iUGさんが開催する社内ブログ/SNS研究会に参加しました。
http://iug.typepad.jp/blog/2006/07/4sns_dbec.html
みずほ情報総研の方によるお話と日本IBMシステムズ・エンジニアリング
の方による事例紹介の後、グループに分かれてディスカッションを行いました。
社内ブログ・SNSに関し、いろいろアイデアを出させていただきましたが、
そのうち、IUGさんのブログに上がるかもしれません。
enNetforumの研究会でも、同様の企画を検討中です。
近日中に、広報を開始したいと考えております。
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2006年07月
社内ブログとメールの違いの一つとして「可視化」が挙げられます。
言葉では伝えにくい「想い」や「印象」を可視化することにより、
より相手に伝えやすくなると期待されます。
例えば、下図ですが、

同じ3分でも、デジタルとアナログでは相手に与える印象が異なりますね。
特に画像は目に入りやすいので、うまくイラストを使い分けることにより、
相手を急がせたり、落ち着かせることができるかもしれません。
「可視化」が容易な社内ブログでは、相手の現在の状況や先入観など、
広義な意味での「コンテキスト(文脈)」に配慮したメッセージ発信が
容易ですので、効果的なメッセージ発信ツールとして期待されますね。
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2006年07月
ここで会場から、「福岡氏の前回の講演で、社内ブログやSNSは社内の階層を
無くす可能性があるため、抵抗勢力があるという話があったが、Web2.0も同様に
社内に矛盾を抱える可能性があるのではないか。」という質問がありました。
これに対し、福岡パネラは、「社内の抵抗勢力と思っていた人たちと話を
してみたら、彼らも行き詰まっており、ボトムアップで使われていくシステム
を導入したいと考えていた。従来のように情報システムを上から使わせよう
とする方法は無理があるという認識が生じている。」と回答されています。
正に情報システム部は、情報システム部2.0になることを差し迫られている状況
であり、Web2.0は知らなくても課題を認識されている方々も増えているのでは
ないでしょうか。
次に、福岡パネラから、マズローの「五段階の欲求」について説明がありました。
「人間には『五段階の欲求』があり、低いレベルの欲求が満たされないと上の
段階の欲求が起こらないという説であるが、実はマズローは第六段階
「コミュニティ発展の欲求」があると考えていたと言われている。」

「アメリカでは、オープンソース等のコミュニティへの貢献を認めないと優秀な
技術者が離れていってしまうため、企業がそのような活動を評価する方向にある。
日本では、社員の評価制度が変わる方が先か、世代が変わる方が先か。」
SOAやSaaS、オープンソースの一般化により、企業の情報システム部がマッシュ
アッパーになるためには、その能力を持った優秀な技術者を確保する必要が
ありますので、社員の評価制度の改革は必須かもしれません。
最後に、各パネラより、ひと言、いただいています。
「Web2.0は概念であり、今後、インターネットはどうなっていくか、を考えていく
ことが重要。(篠田パネラ)」
「主導する人たちが、ポジティブな視点から入ることが重要。(内藤パネラ)」
「Web3.0、Web4.0と、使っている人の経験の蓄積により発展していくと期待される。
これからも社内のイントラ上で経験知を溜め、enNetforumのブログでも公開して
いきたい。(福岡パネラ)」
今回は、座談会ということで、ざっくばらんな進行をしていますが、多くの収穫が
あったと考えています。特に、ブログとWeb2.0の関係、導入や活用に関する留意点、
さらには、企業の情報システム部の今後のあり方については、重要な意見が出たと
考えております。
enNetforumでは、今後も、このような話題について、検討を行っていきたいと考えて
おります。皆様のコメントをお待ちしております。
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2006年07月
Web2.0の重要な影響として、福岡パネラより、マッシュアップに関して、
「SOAが進めばエンドユーザが自由に機能を探してマッシュアップすることで
情報システムを構築できるし、SaaSが進めばパッケージ販売・導入もなくなる。
大手SI企業はどのように対応するのか。」という発言がありました。
ここで事務局からもSaaSの例を示しました。何億もするような業務パッケージが、
Webブラウザさえあれば即時に利用でき、1ライセンス数千円で1名からでもOK、
しかも既存アプリとの連携も可能という、ロングテールで、マッシュアップ、
即体験可能という、まさにWeb2.0の世界でした。
業務パッケージ大手のSAPもSaaSに乗り出すようです。
これに対し、篠田パネラも「インフラの部分はハードウェアも含めて限りなく
ゼロに近づくのではないか。SI企業は新しいマーケティングの仕組みを考える
必要があるのではないか。」と発言しています。
しかし、現場の社員がインターネット上のWeb業務サービスを試用比較して、
自由に選べ、好きなようにカスタマイズして利用するようになると、
業務システムの導入・運用コスト、期間、リスクは大幅に減少しますが、
SI企業や情報システム部は本当に不要になってしまうのではないでしょうか。
ここで内藤パネラは、「APIの公開などに力を入れる企業は、社外の開発力
を活用する狙いもあるのではないか。Version開発当初からAPIを公開し、
世界中にいる利用者の力を利用して改善していく。マイクロソフトも
技術者のフォーラムを作って囲い込み、技術情報を提供するなど、
社外の技術者も巻き込んでいる。」と発言されています。
また、福岡パネラも、「囲い込む対象の外部の技術者の数は有限。
マッシュアップがうまくいっていないという情報もある。むしろ企業内部
において、組織の壁を越えた人材活用の方法として、マッシュアップの手法
を使えるのではないか。」という発言をされています。
すなわち、本当に、SOAやSaaSのようなWebアプリケーションやサービスが
きれいにマッシュアップされるためには、企業の情報システム部自体が
マッシュアッパーとなり、社外のSOA/SaaS事業者、Googleやマイクロソフト、
さらにオープンソースのコミュニティとも連携することが必須ということ
と思われます。

※SOA(サービス指向アーキテクチャ):業務処理を行う個々のソフトウェアを
「サービス」とみなし、複数の業務情報システムからその「サービス」を呼び出して
処理する情報システム構築手法。基本的には、Webサービスの技術基盤
(XML,SOAP等)を利用。
※SaaS(Software as a Service):従来のASPを拡張し、細かなカスタマイズや
既存アプリケーションとの連携を可能とした業務処理のWebサービス。
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2006年07月
座談会の報告の続きです。
社内ブログに関しては、福岡パネラより、「前回の研究会でも挙げられたが、
結果だけでなく、プロセスを共有することが重要。ストック型、フロー型
の情報システムがうまく連携していくことが重要。」という発言が出ました。
また、内藤パネラより、「ブログには、過去の自分の考えや方針が蓄積されており、
その変遷を見ることで、今まで自分がどのように対応してきたかを把握したり、
軌道修正に役立てたりできる。」という発言も出ています。
ブログでは過去の経緯も時系列的に記録されるため、ストック型の情報システム
としての期待も高いようです。ただし、ブログ・コンテンツの情報検索機能に
関してはまだまだ、という意見もありました。
ここで会場より、「情報をネットワーク上にアップすることが一般的になっているが、
ブログを書いているだけで時間を費やしてしまう人が出てこないか。」という質問が
ありました。
これに対し、福岡パネラより「雑談に走って仕事をしなくなるという不安はあったが、
衆人環視のためか、今のところ、問題は生じていない。むしろ、メール等と異なり、
コメントがうれしいなどのモチベーションがある。」との回答がありました。

内藤パネラより「集合知」のお話がありましたが(前回参照)、多数の同僚が
見ていることによりモラルが保たれるという効果もあるようです。
また、内藤パネラより、「ブログにはモチベーション・マネージメントの効果もある。
自分の意見を言える環境、それが上に伝わる環境で働くことは、業務効率を上げる
効果も期待できる。」という効果を挙げた上で、「ブログでも、誰もが自由に発言
できるシステムを導入するという「リスク」が生じる。オープンソースにしろ、
ブログにしろ、経営者が導入のリスクを認識し、承認することが必要。」という
発言が出ています。
ベンダ企業がブログの良い点だけでなく、問題点もきちんと提示し、経営者は
企業改革のためにリスクを敢えて受け入れる姿勢が重要ということでしょう。
企業における効果については、福岡パネラより、「権威ある人間が全てを決めるより
不特定多数の人が決める方が正しいことが多いと言う考え方がある。企業の中では、
信頼性が高い多数の人が集まるので、うまく機能するのではないか。ブログの運用
ルールを利用者で作成しようとしたところ、多数の参加者が集まり、すぐに制定する
ことができた。」という発言がありました。
ブログが電子メールのように社内に広がったとき、一定の信頼関係、価値観が
揃った人たちの参加により、オープンな世界とは違った効果が期待できそうです。
(次回につづく)
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