企業内で情報発信しない人、できない人、続かない人
2006 0614
ブログにしても、SNSにしても、従来のグループウェアやその他のナレッジシステムにしても、システムを導入しただけでは使われません。便利な機能がたくさんあるという理由だけで、これらのシステムが普及していくなんていうことは絶対にありません。企業で情報システム部門がシステムを導入し、上司が「便利だよ。さあ、皆、使って!」というだけではイントラブログは広まりません。そう簡単に利用者が情報発信をしないからです。
情報発信をしない理由はいくつかに分けて考えることができると思いますが、少し考えてみましょう。
◆情報発信する環境がない、技術がない
これは、ブログのようなシステムを導入することである程度解決できるかもしれません。従来のホームページのように、HTMLなどという言語を覚えて使いこなさなければいけないということはなくなりましたから、ブログを使えば初心者でも簡単に情報発信できるようになります。しかし、逆に言えば、システムの導入で解決できるのはそこまででしょう。
◆情報発信している時間がない
一口にブログを書くと言っても、ネタ探しから始まり、投稿する内容の構想を頭の中で練って、それを人に読まれても恥ずかしくない文章として構成するのも結構時間が掛かる作業ですし、投稿し始めたらし始めたで、コメントやトラックバックをチェックし、それに返信するなどの対応を考えると、かなりエネルギーが必要な仕事になります。
元々情報を持っていないような人は、そもそも発信できるネタがないのは当たり前ですが、そういう発信できるような情報を豊富に持っているような人は例外なく忙しいので、情報発信のためにエネルギーや時間を割くことができないのではないでしょうか。皆さん、いつも超忙しい自分の上司が考えていることを全て吐き出してくれれば部下は楽になるのにな、忙しい上司の手助けもできるのにな、なんて考えたことはないでしょうか?
◆情報発信するテーマがない
これは、情報発信できるネタがない、という話にも通じるのですが、ブログを書くとき、人は皆そこに一貫した何らかのテーマを設けようとします。あるいは自分のネット人格を最初に作り上げようと考えたりします。まず、ブログを作成するとブログのタイトルを決めなければならないのですが、そのタイトルによってそのブログのテーマ性みたいなものがある程度決められてしまいますよね。例えば、「☆★事業に関するブログ」というようなタイトルを設定すると、それ以外の仕事の話は書きにくくなってしまうわけです。
企業内のブログですので、とうとうと趣味の話だけを書き続けるわけではないのですから、何らかの業務に関わるテーマを設けようとするわけですが、ここをあまり狭く絞りすぎるとすぐにネタが尽きてしまい、情報発信が続かなくなってしまいます。皆さんそれぞれ色々な種類の仕事をしているわけですから、ブログ全体のテーマは自分自身ということで、そこから先はカテゴリみたいなものををうまく使い分ければいいのではと思います。
つまり、自分のブログ全体のテーマとしては、「私はこういうことを考え、こんな仕事をしている人間なのよ。みんな見て!聞いて!」くらいに考えれば少し情報発信しやすくなるかもしれません。
「アカウントをもらったけど、勇気が無くてまだ書いていません」みたいな話を良く聞きますが、初投稿の敷居がやはり高いという人は多いようです。あまりにカッコを付けすぎて、1つの自己紹介記事で自分を表現しようとしすぎているのかもしれませんが、そこを気にするのは投稿者だけで、読む人から見れば、過去の記事なんてすぐに流れていって忘れ去られてしまうわけですから、悩み損な気がします。
投稿の間隔があいてしまうと、その次の投稿するときも敷居が高くなってしまう人も多いみたいですが、この辺も縄跳びに入るタイミングがつかめずに永遠に入れない人みたいな感じですから、あまり深く気にせず、何度かロープに引っかかりながら、だんだんタイミングを合わせて行けばいいのではないかと思っています。
このように「継続的な情報発信が難しい」という問題は、ネット上のブログ・SNSと共通する問題かもしれませんが、会社のリソースを使って、勤務時間中に記事を書いたりするということで、イントラブログ・SNSの方が制約は遥かに大きいいので、運営をする側はこういう制約を少しでも取り除く努力をし続けることが重要だと考えています。
投稿者 福岡 : 2006年06月14日 10:04
![]()
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ennetforum.org/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/33




