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マズロー「コミュニティ発展の欲求」とWeb2.0の潮流
2006 0601
アメリカの心理学者マズローの欲求段階説には、実は6段階目があって、それは「コミュニティの発展」だったという説があります。
コミュニティ発展欲求(Need for Community Development):
地域社会や国家そして地球全体など、自分が所属するコミュニティ全体の発展を望む欲求
皆さんご存知だと思いますが、マズローの欲求段階説は「人間の欲求は低次元のレベルから始まり、段階を経てより高次元のものへと昇華されていく」というもので、下位の欲求が満たされてはじめて上位の欲求を感じるようになるのだそうです。これまで5段階の欲求として提唱されていて、「自己実現の欲求」が最高位の欲求として知られていました。しかし、「マズローは晩年になってから実は6段階目を付け加えようとしていた」ということをマズローの周囲にいた人が最近になって証言したのだそうです。

敢えて6段階目をマズロー本人が発表しなかったのは、当時の冷戦下で「共産主義者」のレッテルを貼られることを恐れたからだそうですが、詳しいことは、
・海上周也さん「コラム「研究員のココロ」
・国生理枝子さん「マーケティングフォーラム」
などでも紹介されていますので、ご参照いただければと思います。
この6段階目の欲求説を「本当にマズロー自身が言ったのか?」という真偽はともかくとして、私自身は結構当たっていると思うので、信じようと思っています。つまり、自己実現をした個人が次に望むことは、自分が所属するコミュニティの発展であり、そのコミュニティが発展できるように貢献をしていくのだろうと私は思います。
食べることさえままにならない状態では、周囲のことなど構っていられないのは当然のことだと思います。会社に貢献するのは地位や評価を上げて少しでも多く収入を得られるようにするためだという考え方が日本の高度成長を支えてきた世代の行動原理となっていたのだろうとも思います。しかし、ある程度豊かな世の中になった今日、そんな死ぬほど働かなくったって食うには困らないし、会社に忠誠を尽くして一生を捧げるというような時代ではなくなってきています。「人は何のために働くのか?」とか、「会社や組織とどういう関係を保っていけば良いのか?」などと疑問を持ち始めている人達は多いのではないでしょうか。
このコミュニティ発展欲求がインターネットというインフラと結びついたものが、オープンソース、マスコラボレーションといったWeb2.0の潮流となって現れているのだと私は考えています。オープンソースコミュ
ニティに参加し、報酬をもらわずにプログラミングを行うハッカー達は全世界で300万人いると言われています。国内のSNS利用者は1年間で6.5倍に増加しているそうです。時間・場所といった物理的な制約が取り去られたことにより、不特定多数無限大の人達による果てしなく巨大なコミュニティが発展し、そこでは日々ワクワクするようなエクスペリエンスをすることができる。それがWeb2.0の世界なのでしょうね。
投稿者 福岡 : 2006年06月01日 14:11
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